小規模企業共済を長年続けていく上で毎月の掛金の設定を少しミスったかなあと思ったので、今回は僕と同じ轍を踏まないようにして頂きたいというお話。
これから加入を検討している人のお役に立てると幸い。僕の結論としては、慎重すぎるぐらいでちょうどいい。小規模企業共済のデメリットは主に3つ。
元本割れのリスクがある
まず1つ目は元本割れのリスク。ここに関しては20年以上ただただ継続していればノープロブレムなんだけど、もし20年以内に解約をする場合は注意が必要。
20年以内に解約してしまう場合、解約の時に受け取れる解約手当金が掛金総額の100%未満になってしまう。せっせせっせと積み立てた掛金の総額を下回った金額になってしまうのは控えめに言っても悲しすぎ。
節税でメリットを享受しているとはいえ、どうせなら増やしてもらって引き戻した方がいいに決まってる。
少し細かく言うと20年以内の任意解約なのか、廃業による解約なのかで元本割れするか元本割れせずに済むか変わるケースもあるから、もし解約を検討している人はそのあたりを詳しく調べると損せずに済むと思う。
細かいことを考えるのが面倒な人はシンプルに20年以上続けられる金額で小さく続ける!の認識でOK。
利回りが低め
2つ目。利回りは低い。お金を増やすことに重きを置くなら普通に積立NISAかイデコをやろう。
積立NISAだと節税にならないし、イデコは節税になって利回りにも期待できるけど60歳まで引き出せないのがしんどいし…
そんな人は積立NISAをやりつつ、あいだを取って小規模企業共済をやろう。20年は資金拘束されるけどイデコよりは自由がきくし、デメリットを理解してきちんとやっていればある程度は増える。
その2つと並行して本当にどうでもいい金額(少額)だけイデコにも突っ込んでおくのもまたいいと思う。
小規模企業共済の予定利率は1.0%程度。きっちり決まってるわけではなくて変動的なので、増えるかどうかに過度な期待はしないこと。
でも大手銀行の金利0.001%と比べたら1000倍なわけだからよっぽどマシ。高い利回りではないけど銀行に眠らせるぐらいなら、節税しつつ少しでも増やすための活き金にしよう。
減額すると運用してもらえない部分が発生する
最後3つ目のデメリットが個人的にはかなり大事だと思ってる。なぜなら解約しよう!という人よりも減額しよう!という人の方が多いはずだから。
減額すると運用してもらえない部分が発生するとはどういうことかというと、掛金を減額してしまうとそれまでに積み立てていた掛金の差額部分×年数分が運用されなくなってしまう。
例えば、あなたが毎月MAXの70000円を掛金とした場合、1年間の合計は70000×12で84万円。それを5年継続すると840000×5で420万円。
6年目からあなたは毎月の70000円がしんどくなり、毎月50000円に減額したとする。となると1年間の掛金合計は50000×12で60万円。
1年目〜5年目までの年間84万円との差額は24万円。この差額分×年数(5年)なので240000×5で120万円。最初の5年間の総額420万円分の中の120万円分が金利ゼロになる、という感じ。伝わらなかったらごめん。
予定利率1.0%ぐらいが適用されなくなってしまうのは金額が大きければ大きいほど、期間が長ければ長いほど痛いのでこのデメリットを踏まえて慎重に、慎重に毎月の掛金は設定してもらえると20年以上先の未来で良い結末を迎えやすくなる。
僕は余裕を持って毎月30000円を掛金として設定していたのだけれど、それでも減額したいかも?と思ってしまったんだ。その思考がよぎる時点で掛金の設定としてはミスってる。
だからおすすめとしては慎重すぎる金額で掛金を設定し毎月積み立てていき、10年〜15年経つ途中で本当に慎重すぎたと確信できて余裕が有り余っている場合に、ジリジリと”少しずつ増額していく。
増額にはデメリットなし。小規模企業共済は20年間減額しちゃいけないゲーム。僕が加入の時点に戻れるならもう少し金額を下げるだろうなあという、後悔のお話になる。
どなたかの参考になれば嬉しい。
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